15分
針が一歩進む。
子どもたちのそわそわがひとつ増える。
そわそわそわ。
チャイムがなって手に取るのは
教科書とノートではなく、帽子とボール。
準備をしてから行きなさい!
そんなものくぐり抜けて向かう先には、砂だらけの靴と
まだ梅雨だというのにやってきた、あわてんぼうのあっつい太陽。
弾け出たのは、身体だけじゃない。
彼らはいったい、この15分という特別な2時間目休みに
どれだけの魂を込めているのだろうか。
そんなことを考えながら、私は校庭を覗く。
15分
彼らにとっては長い。
外に出てドッヂボールをして帰ってきて手を洗って次の時間の準備をして席に着けるくらいには長い。
(良い子は外に出る前に次の時間の準備をしましょう)
あなたに15分をプレゼントします。
この日記を読み終えてからがスタートです。
さて、何をしますか?
よーい、
writer あいり