2018-07-16 午前11時頃、バス停にて。 あいり 目覚まし時計が騒ぎ出す1時間前に目が醒める。 朝ごはんのおともはミルメーク。 身に纏うのは下ろしたてのからし色。 指先に淡いもも色をのせて 頬にもお揃いの果実を。 足元にはおなじみのスニーカー。 扉を開けると クーラーと夏が胸の中で混ざり それはすぐに夏で染まる。 バスが来るまでの6分間 耳元には、ハートのイヤリングと 大好きな女の子の澄んだ声。 鼻先に風を感じ、目をやると 遠くに見えるバス。 冷たい空気と私を運んで 行く先を私はまだ知らない。 writer あいり