2018-08-26 朧 あいり 瞳が夜に溶け、星を見上げる。 溶けたアイスクリーム。 月明かりと影。 波の音。 秘密をそっと、耳打ち。 砂のひんやり。 掬いきれない髪。 腕の温度。 身体へなだれ込む。 青い黒と、白い黒。 そっと頬を撫でる。 赤い稜線。 明日は雨。 また、いつものように 手を伸ばす。 泳いでいったら届きそう。 そう思っていた雲は、 1~2km上を泳いでいるらしい。 遠いのか、近いのか、分からない。 また、いつものように 折りたたんで、 そっと潮風へ委ねる。