おいしいごはん
ごはんの味がしなくなった。
まあ疲れるとよく起こることだ。
何を食べてるかわからなくて、食べてる意味もわからない。どんどん食べなくなっていって、あっという間に体調を崩す。
よく起こるこの現象に慣れたのか、わたしはこれを解決する方法を知った。
それは、だいすきなひとと、ごはんを食べること。
だいすきなひとの「うま〜!」って顔を見たり、だいすきなひとと「おいしいねー!」って言い合ったりすると、
ほんとうにごはんの味がするし、食べるっていいなって思える。
いっしょにごはんが食べれるこの時間って幸せだなあ、このひとと出会えてよかったなあ、なんてことも思う。
わたしは、話すことが苦手だ。とくに、疲れてる時やしんどい時に、話すことが苦手だ。
話したくて吐き出したいのに、言葉が突っかかって出てこない。出てこないって焦って頭が真っ白になる。
ごはんは、とってもいい場所にいる。
わたしとあなたの間にいて、わたしとあなたの目がそこにいって、わたしとあなたを美味しいで繋ぐ。
苦手だけど、話したい。
そんなめんどくさいわたしの心を、ごはんはぎゅっと繋いでくれるのだ。
だいすきなひとと、ごはんを食べること。
それは、自分がぽっと自分を出せる時間でもあるんだと思う。
「いただきます」
「うま〜!」
「おいしいねーー!」
「一緒にごはん食べれてよかった」
「ごちそうさまでした、美味しかったです」
ひとつひとつが、わたしのエネルギー。
ひとくちひとくちが、わたしのハピネス。
いつも大事にしてるけど、いつもよりちょっと丁寧に。
「いただきます」と「ごちそうさまでした」を伝えて。
さあちょっと、がんばりますか。
日常がまってる外に向かって、そっとドアを開け放った。
https://twitter.com/bremen555/status/1060515663423270922?s=21