只今、教育実習生してます。
遠くから、子どもたちの元気な声が聞こえる。
その声が大きくなるにつれて、私の心臓も大きく跳ねる。
鉄棒、靴箱、机、こんなに小さかったっけ。
スーツの裾を引っ張る小学2年生の女の子。
私もこんな風に笑っていたのかな。
些細なことで大爆笑する。
気にも留めなかった小さなことを訪ねてくる。
誰の目も気にしない、大胆な行動。
大人になっちゃったなあ、なんて思う。
1分1秒くるくる変わる色の中で、
たくさんの気づきと感動が私の中に押し寄せる。
子どもたちは私の先生だ。
教育の形って、色々あると思う。
子どもとの関わり方も、色々ある。
その中で私が選ぶことができた「教師」という形。
これから3週間、どんなことを教えてもらえるのか
どんな気づきがあるのか、楽しみだ。
子どもの足音とは違う、きっと先生が来た。
ガラガラとドアが開く。見上げるとやっぱり先生。
「髙橋先生には、ひき算のひっ算を全時間授業してもらおうかな。」
さっきまでの楽しみは何処へやら。
不安と寝不足、これこれ、これが実習だ。
writer あいり